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2014.01.14
 
56年目のキューバ革命 多難な道は続く


 
 1月1日、キューバ革命は56年目を迎えた。ラウル・カストロ議長はこの日、サンティアゴ・デ・クーバ市で記念演説を行った。
 1868年、95年の2回にわたる傀儡独裁政権の打倒と革命の勝利、引き続く米国の経済封鎖、ソ連邦と社会主義圏の消滅を生き抜いたキューバは「米国から90マイルの小島での革命は不可能」の神話を砕き続けている。
 侵攻・恐喝・脅迫に屈せず、主権と独立を維持している背景に独立の父マルティの思想「どちらの側が生きやすいかではなく、どちらの側に任務があるか」を国民が受け継いでいる体制があり、平和と発展、社会正義、第三世界諸国民との連帯を柱とする政策がある。


 1960年当時、乳幼児死亡率は1000人当たり37・3人、2013年、数字は4・2人に落ちた。全国にファミリー・ドクター制度が整備され、無料医療制度が実現、医科大学は自国の青年だけでなく、多数の留学生に奨学金を与えている。ベネズエラの無医村地区には最大時3万人のキューバ人医師が派遣された。米国をハリケーンが襲った時、当時のブッシュ政権は断ったが、1500人超の医師が即時にボランティアを申し出た。
 昨年末、南アフリカ元大統領のマンデラ氏が死去したが、冷戦時代の75年から91年までアフリカのアンゴラで連帯活動に従事したキューバ人は延べ45万人に上り、同国での南ア支配の終わりがアパルトヘイトの終焉につながったことが報じられた。


 カリブ海の小国の反帝闘争は今後も続く。

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