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2014.01.28
 
米中国交樹立35年 米、中国の成長を警戒


 
 1979年に外交関係を樹立した米中両国は「相互の孤立と敵対関係」から35年を経て昨年、中国は米国にとって最大の輸入相手国、第3位の輸出市場となった。貿易額は5000億ドル超、相互の投資額はゼロから1000億ドルに達した。民間レベルの交流も進み、1日当たり1万人以上が往来している。2013年の貿易額実績は中国が米国を抜くだろうと推定されている。


 こうしたなか、15日、ロックリア米太平洋軍司令官は「米国の歴史的な太平洋支配は下降線をたどっている」と述べた。中国人民軍海軍の海洋進出と東シナ海の防空識別圏(ADIZ)の設定、また昨年12月の南シナ海で米イージス巡洋艦が演習のため展開していた中国艦船と一触即発の事態になったことなどが背景にあると見られる。
 同司令官は「米国よりも開発が進んでいる」として1月9日に中国が発射実験した超高速ミサイルについて警戒感を表明した。米ペンタゴンは「日常的に外国の防衛行動をモニターしており、発射を検知した」とし、米ミサイル防衛(MD)を破ることを狙ったものであるとしているが、中国国防省は「国内での正常な科学研究テストであり、特定の国家、目標に向けたものではない」と発表した。
 音速の10倍といわれる超高速ミサイル技術には高い命中度・兵器運搬速度およびミサイル防衛網や宇宙空間防衛を打破する能力が必要とされ、米・ロシア・インドが開発を行っている。


 今や両国関係は世界政治を動かす動力となっている。

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