1月21日はレーニン死去から90周年記念日であった。モスクワでは赤の広場に花束とソ連国旗が置かれ、市内で写真展示会などが開かれた。一方、一部の国会議員・人権活動家はレーニン廟から遺体を郊外へ移すよう呼びかけた。ウクライナでは先月、反政権デモ参加者がキエフ市内のレーニン像をロープで引き倒し、地面に落ちた像をハンマーで叩き壊した。
ロシア連邦共産党はこの日を「行動の日」と決め、各地のレーニン像の前で献花式を行い、ロシア共産主義労働者党中央委員会は「労働者階級はつねに党の中心であり、ソ連共産党ゴルバチョフ書記長(当時)が労働者の利益を代表せずに資本主義の道を取ったとき、正反対の現象が起きた。これにより党は崩壊、労働者は党から去った、旧ソ連の共和国の勤労者は「歴史を百年戻された」という訴えを発表し、レーニンの業績をたたえた。
また「レーニンはラテンアメリカで生き続けている」という論調が西半球各国で見られた。アルゼンチンでは新たな選集が編纂され、出版責任者は「レーニンは現在の世界の危機、国際レベルの新たな階級闘争について現実的に、正確に分析している」と述べている。
ベネズエラ社会主義統一党は機関紙で彼の生涯とロシア革命勝利後暗殺未遂に見舞われ、健康を害した後の闘争を紹介している。
米国ではリチャード・ウォルフ氏が、死去90周年を機に「今日のロシア」TVのインタビューを受け、ロシアと世界を変革したとしてレーニンを評価した。
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