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2017.05.09
中口を恐れるトランプ政権
THAAD配備のねらい



 
 在韓米軍は4月26日未明から早朝にかけ、終末高高度防衛ミサイル(THAAD=サード)の発射台・レーダーなど主要機材を韓国南部ソンジュに搬入、配備を開始した。
 サードは敵ミサイルが航程の終末段階で大気圏に再突入した段階で迎撃・撃破するシステムで、パック3よりも高高度、成層圏よりも高い高度で攻撃する。その地上システムであるXバンドレーダーはすでに青森県と京都府に2カ所設置されており、稲田朋美防衛相も今年1月、グアムのアンダーセン基地を訪問してサードを視察した。在韓米軍は「朝鮮半島有事に備えて」配備を決定したが、広域モードに切り替えが可能で中国とロシアは激しく非難している。


 中ロは戦略的パートナーシップ関係にあり、BRICS、ユーラシア経済同盟(EEU)、上海協力機構(SCO)などを通じて首脳会談は頻繁に行われてきている。来る5月14〜15日には北京で「一帯一路首脳会議」が予定されている。
 中ロ両国は支払いシステムを米ドルから金をベースにした方法に換えようと着実に進めている過程にあり、中国通貨ユアン(元)もグローバル通貨として通用しているし、ロシアのカード・システム「ミール」、中国の「ユニオンペイ」も広がりつつある。ゆっくりではあるが、米ドルを迂回する新たな金融制度が生まれつつある。


 ウクライナであれ、南シナ海であれ、不安定状況の対応策として米政権はNATOと一体化して陸海空および宇宙の支配、さらにサイバー網で応じている。


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