2011年10月25日

    いまこそ脱原発! 杉並から
    双葉地方原発反対同盟代表  石丸小四郎さんが報告
            


石丸小四郎さん
石丸小四郎さんの現地報告に161名の労働者・市民が聞き入った
=10月11日、東京・阿佐ヶ谷
 大震災から7カ月。「今こそ脱原発!杉並から」と訴える集会が10月11日、東京都杉並区内で開かれ、会場満員の161名が参加した。

 この集会は評論家の吉武輝子さん、都議の福士敬子さんをはじめ、区内の市民団体(代表)、労働組合(代表)、個人、社民党(代表)、新社会党(代表)の呼びかけによる実行委員会が主催した。

 第1部で、チェルノブイリ原発事故から3年後の1989年5月26日に公開された福島第一原発を題材にしたドキュメンタリー映画『あしたが消える―どうして原発?―』を上映した。

 4号機の設計者や被曝労働者の生々しい証言とともに、「福島原発で大事故が起こったときに、日本全土がチェルノブイリと同じように危険地帯に一変する」と、今回の事態を予言したナレーションが流れて愕然とさせられた。

 第2部は、「未曾有の原発震災に直面して」のテーマで、双葉地方原発反対同盟の代表である石丸小四郎さんが現地から最新情報を報告。石丸さんは、富岡町の自宅で被災してから5度の避難を経験。

 「原発ほど不条理で世代間不公平があり、差別的なものは他にない」と、安全軽視・利益優先の東電の体質を糾弾。そして、「とくに犯罪的なのは原子力安全・保安院と組んで定期検査を省略し、設計寿命を超える『40年寿命延長』の法改正をしたこと」と批判した。

 また、知人のお孫さんが両親には外出を控えるよう厳しく言われているため、おじいちゃんの手をとって表に出た時、「外で遊んだことは言わないでね」と言った話を紹介し、石丸さんは絶句。「こんなか弱い子どもたちの心まで傷つける原発は許せない。東電・経産省等の責任を追及し、避難民すべての補償を勝ち取り、放射線被曝から子どもたちを守る。 日本のエネルギー政策の転換を求めて闘い続ける」石丸さんの決意を受けて、集会は「脱原発」1000万人署名に杉並から取り組むとのアピールを採択した。(東京・清光)


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