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2012.5.29
東海第二 再稼働に否定的
茨城知事 廃炉署名代表と面談

 日本原子力発電(原電)の東海第二原発の再稼働停止と廃炉を求め、三次にわたって合計17万1910筆の署名を茨城県に提出した団体の代表6人は5月17日、かねて面会を求めていた橋本昌知事と県庁で面談した。


 面談したのは、「東海第二原発の再稼働中止と廃炉を求める実行委員会」代表の相沢一正東海村議や「東海第二原発再稼働中止・廃炉署名簿提出共同行動」代表の田村武夫茨城大名誉教授らで、相沢さんは「東海第二原発廃炉を何とか考えてほしい。新しい時代を作るために知事にその名誉を担ってもらいたい」と態度表明を迫った。


 橋本知事はこれに対して持論の「減原発」の考えを示し、「安全が確約でき、地元が納得するならやっていけばいい。東海に関してはそうなるかというと問題があると思っている」と再稼働に否定的な考えを示唆した。


 また、「3・11」での福島第二原発事故や、津波があと70センチ高かったら全電源が喪失したという東海第二原発の「あわやの危機」を踏まえて計画された15メートルの防潮堤建設ついて、「(廃炉が決まれば)ムダな投資になることもある。きちんとした方向性が出るまではやらないように言っており、やっていない」と計画を凍結していることを明らかにした。


 また、小学1年生の娘をもつ参加者が求めた子どもの健康調査については、「疫学的調査はやるべき」と理解を示した上で、「私の孫も東海村に住んでいる。皆さんと同じ立場」と述べた。

 面談は予定時間の30分をオーバーし、1時間以上に及んだ。

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