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2013.1.15
 オバマ政権の無人機作戦
サイバー戦争は現実


 
 パイロットが搭乗していない航空機は無人機(UAV)と呼ばれ、幅が数十メートルの大型のものからラジコン程度のものまであるが、GPSを使って操作し、軍事用・民間用と使用目的で様々な型がある。


 1月3日、パキスタンのメディアは2日夜の米軍のUAV攻撃により南ワジリスタンで少なくとも10人以上が死んだと伝えた。また米CNNは、北ワジリスタンでも同様の攻撃があったと報じた。オバマ大統領は「精度が非常に高く、民間人の被害はごく少数」と説明、パネッタ国防長官は「効果的な安保・行政の到達できない地域で今後も攻撃する」と言明した。


 米国内では「国家機密」のために民間人死亡者数が全くわからず、米市民が全く知らない戦争が事実上行われていることの法的根拠について問題視する世論が起き始めている。


 この作戦が初めて実施されたのは01年10月のアフガニスタン侵略戦争に先立つ、偵察・情報収集飛行で、昨年の米大統領選ではいずれの候補も賛同者であるためほとんど報道されなかった。これまでもイラク、リビア、イエメン、ソマリアなどで使用されており、ペルシャ湾では11年12月及び12年12月にイラン領海上空でステルス性のUAVがイラン軍により捕獲された。

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