米韓両軍(米軍約1万人、韓国軍約20万人)による戦術野外機動演習「フォール・イーグル」が3月1日に始まった。4月30日まで続く日程だが、11日から25日までは「キー・リゾルブ」(米軍約3500人、韓国軍約1万人)も同時並行している。
朝鮮半島での合同演習に先立ち、2月4?15日まではグアム島アンダーセン基地で「コープ・ノース・グアム13」の空自・米豪空軍共同訓練に韓国空軍がオブザーバー参加した。演習は空対空、空対地訓練さらに空戦戦術、大兵力訓練、500ポンド爆弾投下訓練である。
自衛隊は「訓練を通じて戦闘技量向上、連携強化・相互理解を高めた」と発表、中国は専門性の高い演習を「アジア版NATO構築の兆し」として警戒している。また、11〜21日まではタイのチェンマイで、騒乱を想定した民間人輸送共同訓練「コブラ・ゴールド13」が米・タイ・日・韓・マレーシア・インドネシア・シンガポールの各国軍の参加で行われた。
25〜28日には、横須賀で海自・米海軍による弾道ミサイル対処の技量向上と連携強化を目的としたBMD (弾道ミサイル防衛)訓練が行われた。イージス艦、PAC―3システムおよびセンサー、システムを連携させ、指揮統制、戦闘管理、通信システム向上を目指すものである。
翌26日、小野寺五典防衛相は2カ所目のXバンドレーダー配備の選定を日本海に面し、電波環境のよい経ケ岬基地(京都府)と発表した。日本海海域は緊張している。
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