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2013.4.02
ASEANにのびるNATO網 
防衛省も参加


 第3回ジャカルタ国際防衛ダイアログ(JIDD)会議が3月20〜21日、インドネシアで開かれ、42カ国1300人超が出席した。会議は同国国防省と国防大学が主催。11年から毎年開かれており、今年のパネル討論のテーマは「アジア太平洋地域の成長と新たな地政学」「経済力、防衛及び外交」「アジア太平洋に生起する脅威と挑戦」だった。


 NATOからユルゲン・ボルンマン中将が出席、並行して伊藤盛夫防衛審議官と二国間会談をもった。米国からはアシュトン・カーター国防副長官が参加、一日目のセッションでアジア太平洋地域に対する米国の再均衡(リバランス)の重要性を報告した。
 この会議はダイアログと呼ばれているように各国の国防大臣と高位軍事責任者が交流し、多国間及び二国間安全保障対話の場を提供している。直前になって台湾の参加が取りやめになり、中国の影響力があったと見られている。韓国からは国防副大臣が出席した。


 会議は地域の現状分析と将来における外交防衛策が安定的な国際的・地域的情勢に寄与する重要性を確認した。またNATOが約200万人の現兵員をもつASEAN諸国の軍事力をパートナーとみていることを示した。
 日本の防衛省は防衛省自身の主催する多国間安全保障対話の場、各国政府の主催する国家間安全保障対話の場、民間主催の対話の場などいくつものチャンネルを持ち、アジア太平洋・米・欧州の国防関係者との交流を定期的に行っている。

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