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2013.4.23
ベネズエラ大統領選挙 
チャベス路線は継続


 チャベス元大統領死去により4月14日、ベネズエラで大統領選挙が行われた。全国選挙評議会は開票率99・12%の時点でマドゥーロ候補(ベネズエラ社会主義統一党=PSUV)50・66%、対立候補のカプリレス候補(民主主義統一のテーブル=MUD)49・07%、30万票差で前者が勝利したと発表した。


 投票率は78・71%、約200人の国際選挙監視団が見守る中、投票は正常かつ平穏に行われた。海外在住者のために88カ国の外交施設での投票も行われた。投票日の午後にツイッターのハッキングが見られ、敗北したカプリレス候補の選挙運動事務所担当者が「選挙結果を覆す」計画があると表明するなど、治安当局は選挙後の社会秩序の不安定さに警戒心を高めている。
 勝利したマドゥーロ氏は、「平和と経済発展のために、真の民主主義のためにともに働こう」と自分に投票しなかった人々にも訴えた。


 02年4月14日は反チャベス・クーデターが収束した日。98年12月の大統領選挙で勝利したチャベス政権は「石油の国家主権」政策を進め、国営石油公社PDVSAを「社会政策のための国営企業」に改編しようとしていた。
 石油利権を手放したくない経団連、代弁する民間メディアにより「チャベス辞任」のニュースが流され、虚像の銃撃戦がテレビ放映された。
 しかし、「チャベスは軍に拘束された」という真実を知った無数の市民が大統領府を囲み、大統領は生還した。

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