米韓合同演習ウルチ・フリーダム・ガーディアン(UFG)が8月19日から30日まで韓国・日本の領域で行われた。米韓合わせて兵員9万人、政府職、市民ら民間人40万人が動員され、豪、カナダ、デンマーク、仏、ニュージーランド、ノルウェー、英の7カ国がオブザーバー参加した。
米軍は本国および太平洋地域の基地から展開した。UFGはコンピュータ支援による指揮所演習を含む、世界最大の軍事演習で、米韓の戦闘態勢、インターオペラビリティの強化を目的に毎年行われ、米軍は「抑止に失敗した場合、侵略と闘い、勝利するための訓練」としている。
今年は米韓相互防衛条約60周年、「朝鮮半島の自由を守る米の関与は今後も強化される」と発表した。演習については10日、国連軍軍事休戦委員会を通じて板門店で朝鮮人民軍に伝えられた。
今年は朝鮮戦争停戦協定が締結されて60年を迎えた。この間、朝鮮半島に平和の回復はなく、南北国民は今なお「戦時下」におかれている。
一方、朝鮮民主主義人民共和国では8月25日、先軍節63周年を記念する行事が行われ、武装した敵とは武力で戦う先軍政治が明確に示された。鋭い対決状態は未だ緩和されていない。
安倍政権はこの状況下で憲法を空洞化し、中国・韓国との領土問題を口実に軍備増強を加速させ、北東アジア諸国との関係を緊張させている。日本が過去清算をせず、日米同盟を優先させれば北東アジアの緊張状態を打開することはできない。
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