朝鮮民主主義人民共和国とロシアの間で進められてきた羅津・ハサン鉄道の改修工事が完了し、商業運航が始まった。これによりシベリア鉄道(ウラジオストクからモスクワまで)と欧州鉄道(モスクワからロンドンまで)連結されることになり、9月22日に羅津港で行われた開通式でロシア鉄道会社の責任者は「欧州に行く最も短い輸送路になる」と述べた。
着工は両国間の国交樹立60周年記念の08年、5年にわたって工事が行われた。今後は朝鮮半島縦断鉄道の全区間改修のための共同事業が続く計画である。
羅津市と先鋒郡の自由経済貿易地帯の行政区域名は現在、羅先市と改称され、「羅先経済貿易地帯」として発展させていく政策が取られている。ここには中国の関心も高く、投資活動をしており、羅津港を使用して上海などに運送業務を行っている。
韓国交通院は「朴大統領の公約にシベリア鉄道と韓半島縦断鉄道連結が含まれている」と話し、9月初旬に開催されたサンクトペテルブルグでのG20首脳会議で朴大統領は「プサンから出発して欧州まで行く鉄道があればよい」と述べた。今後、アジア太平洋地域の経済・文化連携が活発になり、周辺国を含め、世界の物流に影響するものと期待されている。
プサンからドイツのハンブルグまで船だと27日、鉄道なら10日であり、コンテナ1台当たりの運搬コストも船より安い。
一方、地域の経済進展に並行しながらも日韓関係・日中関係が冷え込み、緊張する状態が続いている。
|