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第T部 私たちは何をめざすか |
(3) 人権と平等な生活権や教育が保障され、自然と社会が共生する人権・共生の社会
資本主義社会では巨大資本などの強者はますます強く大きくなり、弱者は人権も生活権も奪われています。庶民の医療も福祉も改悪され、特に老後の生活は暗澹たるものです。
自然環境は破壊され、地球の温暖化も防止できず、無数の有害物質が子々孫々におよぶ健康を破壊しようとしています。限りある貴重な資源が、大資本の利潤のために浪費され、リサイクルも限定的にしか成り立ちません。
私たちがめざすのは、これらを根本的に変革する社会であり、次のような特徴を持っています。
@ 人間の生命(いのち)と自然との共生がすべてのものの上におかれる社会。
A 人権と平等な生活権が保障され、階級差別、女性差別、部落差別、民族差別、障害者差別、高齢者差別などあらゆる差別をなくする公平公正な社会。天皇制など特権階層もなくする社会。
B ジェンダーフリー(性差別文化のない)社会として、男女が共に社会的・家庭的責任を担い、人間らしく平等に生き生きと生活できる社会。
C 子どもと青年の人権や未来を保障し、ゆとりある教育と生活のもとで、だれもが文化・芸術・スポーツ活動などに参加し、個性あふれる生き方を追求できる社会。
D よりよい医療や福祉や教育が、すべての人びとに社会的に保障され、たえず改善される社会。
E 自然環境と安全な食品が大切にされ、有害物質は企業活動の発生源で絶たれ、環境の保全・浪費の抑制・資源の節約などが優先される循環型の社会。
F 原発もプルトニウムの生産・利用もない、風力や太陽光等のソフトエネルギーを中心にすえる社会。
(4) 軍事力を持たず、相互信頼に基く人類の共生をはかる不戦・平和共存の世界民族間や国家間のいかなる問題も、軍事力の行使や戦争では少しも解決にならず、悲劇を拡大するだけであることがいよいよ実証されています。ところが多国籍化した巨大資本は、権益を守り拡大するために、軍事介入や戦争の体制を強めています。
私たちのめざすのは、憲法第9条を守りぬき、これを実現して安保条約も自衛隊もなくするとともに、この理念を世界に広げ、国際主義を大切にして政党や労働者組織を含む人々の国際協力・連帯を推進し、いかなる軍事介入も戦争もなくし、一切の問題は話合いで解決する非武力の社会です。いいかえると次のような特徴を持っています。
@ 率先して軍事同盟も軍隊も解消した非武装永世中立の先進国として、世界に平和外交と国際協力を積極的に展開し、恒久平和の確立と、軍備も貧困も格差もない世界の実現に最も貢献する社会。
A それぞれの国の条件に応じて平和と社会主義をめざす民衆と民衆、党と党、国と国とが、対等平等のインターナショナリズムの立場で協力・共同する社会。
B だれもが平和友好を深め、真に人間的な国際協力・連帯を推進することに参加できて、途上諸国の人びととも協力しあい、共生できる社会。
このような社会主義社会を実現することが、21世紀の新社会党の大きな任務です。
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