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 第T部 私たちは何をめざすか

3 発展に不可欠な平和革命

(1) 大企業は社会的共有財産へ
 「4つの基本目標」を実現するためには、銀行など総ての巨大資本を社会的共有に転化することによって、巨大資本の支配を解消することが必要になります。
 社会的共有企業の民主的な管理運営には、そこで働く労働者が中心となり、地域コミュニティーや産業別労働者組織や全国的経済・行政機関や学術団体等が参加・関与します。

(2) 社会的共有化に際しての基本的な考え方
 主要な生産手段をはじめ総ての巨大企業を一握りの大資本家(大株主)の手から、すべての働く者と市民の社会的共有物に移行するのは当然です。
 巨大企業と、小企業や農業などとは区別しなくてはなりません。小企業の多くは自営業です。自営業は資本主義的経営と違い、自分と家族や親戚で小さな生産手段や店を持ち、ほとんど自らの労働で営んでいる事業なので、それぞれの活動が尊重されなくてはなりません。
 所有形態は規模や性格等にしたがって国有、自治体有、協同組合有,NPO有、私有などの多様な形態をとります。
 日本の農業は大部分が自営業なので、農地や農業機械等の所有権を移行させる必要はなく、自主的に共同化などを希望する場合はそれを援助するなど、安全・安価・良質の食料生産向上のために支援しなくてはなりません。
 都市部のコミュニティーと農村部のコミュニティーとの連帯した協力関係も必要になります。地域コミュニティーの文化を発展させるためにも、地場産業の育成や小企業の共同化支援などは非常に重要です。
 生産・消費協同組合やNPOやNGOや地域通貨なども積極的な芽をもっています。

(3) 必要な新たな政権の確立とそれを支える力
 大企業を社会的共有財産に移行して、労働者階級が民主的に管理・運営することを基礎に、4つの基本目標を実現していくためには、先進的な歴史的任務をもつ労働者階級の力に支えられた、働く人びとの強固で持続的な社会主義政権を確立しなくてはなりません。
 それには、労働運動が資本による分断を克服し、企業を超えた連帯を実現することが必要です。そして、すべての被抑圧階級・階層の利益と、平和と民主主義を守る勢力へと成長していなければなりません。
 民主主義的、企業横断的労働運動の遅れた日本では、これには長期の粘り強い努力が必要です。
 民主的多数派によって勝ちとられた連合政府(共同戦線政府)は、中期的政策を実現する前進の中で、社会主義的多数派による共同の政権へと発展させなくてはなりません。新社会党が中心となって共同する社会主義諸党が国権の最高機関である国会で安定的多数を獲得し、大資本と癒着した官僚機構に代えて、労働者階級による徹底的に民主的な新しい行政機構もつくらなくてはなりません。
 憲法を生かすための連合政府の段階で、日米安保条約を解消し、自衛隊も大胆な縮小から解消へ進めなくてはなりません。官僚機構や警察や司法等々は民主化して巨大企業や保守政党との癒着を断ち切る改革を進めなくてはなりません。社会主義政権はこれらの改廃を徹底し、すべての諸機構を社会主義の方向に適応させます。社会主義建設を妨害する一切の暴力組織はなくします。それらが古い体質をもったまま残存すればするほど、巨大企業はそれらを総動員して資本主義体制を守るために全力を挙げようとします。巨大企業を社会的共有財産に移行する立法にも、その施行にも、最大限の抵抗を試みかねません。
 それを法的に防ぎ、民衆が平和的・民主的手段でうち勝って、この歴史的な変革を成し遂げるためには、新しい社会をめざす党の組織や自治体議員や国会議員が拡大強化されて、生活を守り民主主義を拡充する共同戦線が量的にも質的にも強大なものに発展していること、その土台には歴史的使命を自覚した労働者階級の組織が大きく成長して、党と有機的
関係を結んで大きな力を発揮できること、それらに支えられて社会主義の政権は、十分に強固なものとなって安定化することが不可欠です。

4.社会主義日本と国際社会

 資本主義先進国の日本で本格的な新しい社会主義の変革が実現すれば、アジア諸国へはもちろん、世界に大きな影響力を持つようになります。
 その一方、米国などの妨害や経済制裁による混乱が引き起こされる恐れもありえます。しかし一つには日米平和友好条約と日米労働者・市民の連帯行動によって、二つには永世中立宣言の国際的効果によって、三つには日本の国際的寄与に対するアジアをはじめ世界の諸国民の期待と連帯によって、四つには貿易・投資・金融などにおける日米の相互依存によって、米国の一方的な暴挙は不可能になります。
 今日の資本主義は、決して一国的なものでも地域的なものでもなく、「世界資本主義」として存在しています。社会主義社会の建設にはより強い国際的な連携が求められるなど、私たち人類がその「世界市場」をどのように克服し、共生の場とすることができるかは、人類にとって巨大な課題であり、多くの未経験の問題にも直面し続けるに違いありません。
 私たちは、世界諸国の社会主義政党をはじめ民衆との国際主義を大切にし、国連を民主化し、この取組みがいのある事業において勇気と希望をもって前進します。

 
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第T部 私たちは何をめざすか
序章 非武装中立と平和革命の
道−21世紀宣言の要旨
第1章 21世紀の新しい社会
−私たちの長期目標
第2章 「憲法を生かす共同
戦と連合政府−中期目標

第U部 私たちはどんな時代を
    生きているか
第1章 今日の世界と日本
第2章 私たちが勝利できる
条件−現代の階級関係と成長
するたたかい