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 第U部 私たちはどんな時代に生きているか

(3) 改良と資本主義への取り込み
 労働運動の発展とロシア革命の成功の前に、先進資本主義国の支配層も、普通選挙の実施や、社会政策による生存権の一定の保障など、無産者階級に譲歩せざるをえませんでした。
 資本主義のこのような政策的変化をとらえて、社会主義者の中にも、資本主義が根本的に変化したと見る社会民主主義などの潮流が生まれました。その潮流は、資本主義の枠内の社会改良が主目標だと考え、第一次大戦では第二インターの反戦決議に反して自国政府の戦争政策に協力して「祖国防衛」を支持しました。
 1929年の大恐慌以降には、ケインズ政策が登場しました。国家が富裕層に累進税を課し、公共事業や福祉政策で雇用創出や富の再配分をすれば、国内市場が広がって恐慌を防ぐことができ、階級対立も緩和できるという考えです。しかし大恐慌の長期化は、後発資本主義工業国のドイツやイタリア、日本などにファシズムを生み、その軍事侵略路線が米英などの権益と衝突し、ついに第二次大戦を起こしました。
 恐慌はケインズ政策でも解決できず、過剰生産力は戦争によって「解消」されることになりました。ソ連は多大の犠牲を払ってナチスを撃退しました。また社会民主主義勢力も、反ファシズム統一戦線で一定の役割を果たしました。
 北欧や西欧の社会民主主義と労働者のたたかいは、福祉や労働条件や人権や民主主義の
拡充などにおいて、資本主義の限度内とはいえ、多くの成果を上げています。

(4) 核と「冷戦」の時代
 第二次大戦の終了は、米ソを両極とする冷戦の始まりでもありました。世界で最初に核兵器を開発した米国は、大戦後の世界支配の戦略の観点からヒロシマとナガサキに原爆を投下し、数十万人の非戦闘市民を殺りくしました。
 ソ連は米国に対抗して直ちに核兵器の開発を進め、英、仏、中国、イスラエル(最近では、インド、パキスタン)も核保有国となっていきました。こうして一握りの核保有国が数万発の核兵器を開発、蓄積し、「恐怖の均衡」による熱核戦争の抑止、いわゆる「冷戦」体制が成立しました。世界は米ソ両陣営に分割され、東西対立の時代が長く続きました。
 朝鮮戦争やキューバ危機、ベトナム戦争では、核戦争の寸前までいきました。冷戦時代には、世界人類は分断と相互不信、恐怖の下での生活を強いられただけでなく、地域紛争も両陣営の介入や利用、それによる混乱や犠牲など大きな影響を受けました。しかし米ソ自身も、膨大な軍事費と物的、人的な資源の浪費で疲弊し、ソ連の崩壊と米国の力の減退を準備していきました。

 
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第T部 私たちは何をめざすか
序章 非武装中立と平和革命の
道−21世紀宣言の要旨
第1章 21世紀の新しい社会
−私たちの長期目標
第2章 「憲法を生かす共同
戦と連合政府−中期目標

第U部 私たちはどんな時代を
    生きているか
第1章 今日の世界と日本
第2章 私たちが勝利できる
条件−現代の階級関係と成長
するたたかい