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 第U部 私たちはどんな時代に生きているか

(5) 「社会主義」諸国の変質と崩壊
 冷戦時代の 45年間は、「自由主義」の弊害をケインズ政策で補う修正資本主義と、「平等」を重視する「社会主義」が鋭く対立しました。
 しかし資本主義経済と民主主義が未熟な諸国で産声を上げた「社会主義」は、資本主義列強によるしめつけや、軍事的干渉、国内の経済建設や貿易などの困難に直面し、民主主義的な社会主義とは隔たった政治・社会体制へと進んでしまいました。
 ソ連は、後進資本主義から出発をしながらも工業化における計画経済の優位性もあり、 70年代前半までは生産の量的な伸びでは先進資本主義国に追いつく勢いを示しました。しかしその後、経済の多様化と情報化、先端技術の急速な陳腐化などが世界的に進み、これにソ連の官僚主義的計画経済と大規模分業体制は対応できなくなりました。また、スターリンに象徴される社会主義からの逸脱、党と国家権力の一体化、官僚主義と特権的階層の発生と支配による民主主義の欠落、労働者の創意の封殺など、大きな矛盾をかかえていました。
 「社会主義」諸国の共産党指導部は、自国の社会を民主的な社会主義社会へ改革できず、多くの民衆が資本主義の美化された「繁栄」に魅きつけられることになりました。これに冷戦の軍事負担も重くのしかかり、 70年代後半から「社会主義体制」の動揺が拡大して、 90年を前後してソ連、東欧の社会主義は瓦解しました。その後は、資本主義への歴史的逆行の中で、混乱と困難を深めていますが、その中からも新たな社会主義再生の芽も見られます。
 他方では官僚主義や特権的階層の見られない小国キューバが、ソ連・東欧の崩壊後もアメリカ帝国主義の経済封鎖のなかで毅然と生き抜いている姿は、多くを示唆しています。
 また、先進資本主義国がまだ一つも社会主義政権を実現できていないなかで、社会主義市場経済を進めている中国の社会主義も注目されるところです。

(6) ケインズ政策の破綻と新自由主義
 資本主義陣営も、戦後の高成長が 70年代初頭にゆきづまり、やがてケインズ的政策に代わって新自由主義政策が台頭してきました。規制緩和の名の下に、行政、経済、社会の仕組みを多国籍企業の搾取と収奪に有利に作り替え、たたかう労働組合を弾圧し、労働者をはじめ庶民の既得権を奪おうとするものです。
 資本主義の対抗勢力としての社会主義の後退も、資本主義の修正(労働者への譲歩)の政治的必要性を減じ、「適者生存」「弱肉強食」の自由競争万能主義を加速させました。
 グローバリゼーションと情報化の進展は、世界を単一市場化し、資本は最も有利な投資先に瞬時に移動するようになりました。多国籍資本の母国の先進資本主義諸国は、世界市場を共同管理するためIMF・世界銀行体制に加えてWTO体制を構築し、毎年のサミットで意思統一をしています。

 
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第T部 私たちは何をめざすか
序章 非武装中立と平和革命の
道−21世紀宣言の要旨
第1章 21世紀の新しい社会
−私たちの長期目標
第2章 「憲法を生かす共同
戦と連合政府−中期目標

第U部 私たちはどんな時代を
    生きているか
第1章 今日の世界と日本
第2章 私たちが勝利できる
条件−現代の階級関係と成長
するたたかい